オンライン講義の準備でパワーポイントに音声を入れたりしているけれども,ノートPCのマイクやテレビ会議用のマイク&スピーカシステムの音質が今一つで気になっている。そこで,最近のマイク事情を調べてみた。

ちなみに,学生の頃バンドサークルに入ってて,PA(楽器の音をマイクで拾って,ミキサーで調整し,巨大スピーカで拡声するやつ)もやっていたので、マイクのことは少しだけ知っているつもりだけど,それは30年前の話。その当時は,ボーカルはSHUREのSM58,楽器系は同じくSHUREのSM57,ドラムにはゼンハイザーのMD421を使う,くらいわかっていればどうにかなった。むしろこれらのマイク,今でも現役で使われていることに驚いている。

SHUREのSM57とSM58は以下のように1万円くらいで手に入る。

一方,ゼンハイザーのMD421はそれなりの値段がするようだ。

SENNHEISER MD421-II
SENNHEISER MD421-II
posted with AmaQuick at 2020.05.05
SENNHEISER
5つ星のうち4.9
¥56,409

上記の定番マイクはどれも取り扱いが容易なダイナミックマイクなので,ライブなどでも気にせず使える。一方,レコーディングスタジオなどでは,より繊細な音が拾えるコンデンサーマイクも使われる。ただし,コンデンサーマイクは高価なものが多い。たとえば,ボーカルの収録の定番と言われている(いた?)ノイマンのU87Aiは30万近くする。また,ファンタ無電源と呼ばれる仕組みでマイクに電源を供給しなければならないので,ダイナミックマイクほど手軽ではない。

さて,ナレーションを録音することを前提に,コンデンサーマイクをいろいろと調べてみた結果,audio-technicaのAT2020が良さそうだ。価格も1万円程度と,とても手軽である。Youtubeのレビュー動画などでも,おすすめマイクとして紹介されているケースが多かった。

なお,この上位機種にはAT2035やAT2050がある。個人的には,AT2035が欲しいと思った。

audio-technica サイドアドレスマイクロフォン AT2035
Audio Technica(オーディオテクニカ)
5つ星のうち4.5
¥16,280

なお,AT2020やAT2035は直接PCに接続できない。ファンタム電源が供給できるオーディオインタフェースが必要だ。このオーディオインタフェースの定番はヤマハのAG03とのこと。執筆時点では,Amazonに在庫が無いようで,価格が大変なことになっているが,通常は,2万円以下で買えるようだ。

楽器を演奏する人は,フェーダーが2ch付いている上位機種のAG06が良いと思う。

ここで紹介した機材を購入してみたかったけれども,どれも即納では無いようだ。新型コロナの影響だろうか。

前の記事で,DPT-S1の同期は,ファイルを失う可能性があるため,使用していないと書いた。一方,ファイルの送信は利用している。

送信方法は至って簡単であり,送信したい文書を開いた状態で,ホームボタンの右側のボタン(メニュー)を押すと,以下のように,「送信」ボタンが表れる。

ScreenClip

送信ボタンを押すと,以下のように,送信先選択の画面が表れる。

ScreenClip

この画面には,送信先フォルダー(私の場合は,sony_send)の中にあるフォルダ一覧が表れる。送信したいフォルダを選んで「OK」を押せば終わりである。

私は,上記のようにmemoとevernoteの二つのフォルダを用意しておき,evernoteフォルダに送信した場合には,cloudHQというサービスを使って,evernoteへ自動転送するようにしている。

https://www.cloudhq.net/home_google_apps

cloudHQについては,また,別の機会に説明したい。

DPT-S1は,WebDAVを使ったファイルのアップロードと同期ができる。dropboxと同じようなファイルサービスとしてBoxが知られ,WebDAVによるアクセスも可能なため,Boxのアカウントを取得して,利用している。

https://www.box.com/ja_JP/front/

DPT-S1側の設定は以下の通り。

ScreenClip

Boxのトップディレクトリに,sony_syncとsony_sendを作っておく。アップロードようのフォルダsony_sendについては,その下に,さらにフォルダを作っておかないと,送信の際にエラーとなる。

取り扱い説明書には,同期の「ヒント」として

  • [サーバー設定]や[ファイルの保存先]を変更すると,変更前の同期ドキュメントは本機から削除されます。変更をする前に,本機のドキュメントをネットワークドライブと同期しておいてください。

とある。これは,「ヒント」ではなく「注意」だろう。私は,このせいでドキュメントを失ってしまった。ドキュメントを削除する前に,少なくとも警告メッセージは必要であろう。

それ以降,大切な文書(とくに,手書きノート)を失いたくないので,同期は使わないようにしている。

日頃,Thunderbirdを使っているが,メールの本文を表示すると,既読になる設定がデフォルトになっている。しかし,うっかり既読にしてしまうと,返信を忘れたりといったことが生じていた。そこで,最近は勝手に既読にならない設定にして使用している。

具体的には,[ツール]→[オプション]を開き,「表示」の「詳細」タブにある「メッセージを自動的に既読にする」のチェックを外す。

既読にするには,”r”を押せば良い。スレッドがまとめて既読になる。

しかし,これだけだと,他のPCからIMAPでアクセスした際に,「受信トレイ」以外にフォルダをチェックしてくれない。そこで,詳細タブの一般から設定エディタを開き,次の設定変更を行っておくと良い。

  • 「mail.server.default.check_all_folders_for_new」を「true」に設定する。

この設定により,別のPCのThunderbirdでメールを読むときに,受信トレイ以外のフォルダについても未読件数を調べて表示してくれるようになる。

なお,設定エディタによる設定変更は自己責任でお願いしたい。

2年ほど前からSONYのデジタルペーパDPT-S1を愛用している。E Ink®社の電子ペーパ「E Ink Mobius」を採用し,紙のような感覚で,文書を読んだり,コメントを書き込んだりできる。

主に,論文などの研究資料を読むことと,手書きのノートとして使用している。書き心地については,以前,文字がかすれるなど,気になる点があったが,専用スタイラスを交換してもらってからは,そのような問題がなくなり,おおむね満足している。

スタイラスのペン先は,標準のフェルト替え芯(DPTA-PTF1)を使っている。試しに,ハードフェルト替え芯(DPTA-PTH1)を使った事があるが,消耗が激しいのでやめてしまった。画面には,フリクションシート(DPTA-OSF1)を貼っている。

欠点を挙げると,電子ペーパの表示速度が今ひとつ遅いこと,ネットワーク機能が貧弱なこと,そして,価格が高いことだろう。ネットワークについては,Webdav以外に対応が増えると有り難い。特に,dropboxやevernoteとの連携が望まれる。

ハードウエアについては,Wi-Fi以外に,Bluetoothによる接続があると,消費電力が抑えられて良いのでは無いだろうか。このあたりは,次期モデルに期待したい。

Mathjax-LaTeX

| Lifehack |

久しぶりのブログ更新。

LaTeXコマンドで数式が入力できるプラグインMathjax-LaTeXを入れてみた。詳細は以下が参考になる。
http://webshufu.com/mathjax-latex/

まず,記事の冒頭に

[mathjax]

を入れる。なお,上記のカッコは全角にしているが,実際は半角カッコとする。

そして,インライン数式の場合は

特性方程式\(s^2+s+s=0\)の根を調べる。

とすれば「特性方程式\(s^2+s+s=0\)の根を調べる。」のようになる。

ディスプレー数式の場合は

$F(s)=\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt$

とすれば
$$F(s)=\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt$$
のようになる。

あまりに簡単すぎて驚いた。

住宅ローンは固定金利か変動金利か悩むところだ。総返済額が数百万の単位で変わってくるからだ。アベノミクスによって景気の回復基調がみられることから,変動金利の人は固定金利に借り換えてはといった内容の記事が目立つ。また,新たにローンを組む場合も,固定金利が安心でおすすめとの記事が多い。

しかし,本当にそうなのだろうか。どちらが最適かについては,借りる額や期間,収入に対する返済額,そして,貯蓄額などによって異なるはずだ。しかし,変動金利は固定金利に比べてリスクが高いので,変動金利はそれを承知の上で選択すべき,との論調がほとんどである。

実は,私自身一年ほど前に全期間固定金利から変動金利へ借り換えた。基本的に慎重派なので,固定金利が当たり前だと思っていたが,いろいろと情報収集するうちに,変動に比べて返済額がだいぶ高くなる固定金利を選択しいるのがばかばかしくなった。そして,自分自身で実験してみようと思うようになったのである。アベノミクスで日本の景気は回復基調にあるが,それでも,今のところ不安や後悔はない。実験結果はローンが終わるまでお預けだが,なぜ,変動金利にしようと考えたか,忘れないうちに,少し書いてみたい。

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どうぶつしょうぎ

| 日常 |

先日,ふと立ち寄った本屋さんで「どうぶつしょうぎ」という駒の動きを簡略化した幼児向けの将棋を見つけた.

5歳の次男に聞いたら欲しいというので(こう聞いていらないとい言われたためしは無い),つい買ってしまったが,これが意外と面白い.将棋と違ってすぐに勝負がつくのもいい.

相手のライオン(王様)を取るか,自分のライオンを相手の陣地の一段目に入れると勝ちとなる.後者のルールが普通の将棋にはないので,油断をしていると危ない.

実際,5歳児をなめてかかり,油断しているすきに陣地に侵入されて何度か負けるという失態を犯している.

Wikipediaによれば「東京大学情報基盤センター准教授の田中哲朗は、コンピュータを用いた「起こりうる全局面」の解析により、両者が最善を尽くした場合、78手で後手の勝利となるという結果を報告している。」とのこと.

フライパン

| 日常 |

たまには,日常の話題でも.

我が家では,Vita Craftというメーカのフライパンを愛用している.

Vita Craftの製品は,多層構造のステンレス鍋が主力商品となっていて,値段もかなり張るものが多いが,廉価な製品も出している.我が家が使用しているフライパンも,高い方ではなく手ごろな価格のソフィアIIというシリーズだ.22cmと26cmの2本をそろえている.

先日,ボロボロになったので,新しいものに買い替えたが,ホームセンターやスーパーなどで安価に手に入るものに比べてだいぶしっかりしていて,長く使用できた.トータルで考えるとお得だったように思う.

平田研究室では,飛行体制御の研究を行っている。以前,飛行機をヘリコプタのようにホバリングさせる研究を紹介した。

今年の3月に卒業した学生は,手のひらサイズの小型ラジコンヘリコプタの制御に挑戦してくれた。機体が小さくなると,それに合わせたモデリングが必要となる。そこが,研究のポイントとなった。その結果,かなり強い外乱に対しても安定して飛行を続けることができるようになった。

以下のホバリングの動画をご覧いただきたい。途中で,機体を手で投げているが,またもとのホバリング状態へ速やかに戻っている。

機体の調整を丁寧に行うと,制御がほとんど効いてない状況でもホバリングが行える。しかし,そのようなケースでは,外乱を加えると機体がどこかへいってしまう。強い外乱にどこまで耐えられるか,が制御がうまくいっているかどうかの判断材料となる。フィードバック制御器がきちんと設計されていれば,次の動画にあるように,軌道追従制御も簡単にできる。

なお,このような飛行が実現できたのも,修論として本研究を遂行してくれた大学院生(鈴木君)のがんばりによるところが大きい。

 

 

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