ソニーがマーカーレスARを発表した.これはすごい.AR,つまり拡張現実感は,カメラなどで撮影した自然画像に,仮想物体を合わせ込む技術であるが,通常はそのために,専用のマーカを必要とするものが多い.ソニーによれば,今回開発したマーカーレスAR技術の特徴は以下とのこと.
AR技術は,実画像に仮想物体に合わせ込むため,内部では,3Dの位置検出を行っている.通常の画像認識では,認識速度が遅かったり,遅れ時間が長かったりするものも多いが,ARでは,リアルタイムに合わせ込みを行わなければならないため,遅れ時間が短く,フレームレートも30fpsで動作するものが多い.したがって,その部分だけ利用すれば,フィードバック制御のための位置検出センサとして利用できるのだ.我々も,ARToolkitを使って,ラジコンヘリコプタの姿勢制御をずいぶん昔から行ってきた.今後も,この技術に注目していきたい.