» 2011 » 5月のブログ記事

ソニーがマーカーレスARを発表した.これはすごい.AR,つまり拡張現実感は,カメラなどで撮影した自然画像に,仮想物体を合わせ込む技術であるが,通常はそのために,専用のマーカを必要とするものが多い.ソニーによれば,今回開発したマーカーレスAR技術の特徴は以下とのこと.

 ソニーは、スマートフォン等のカメラで撮影した際、画面に通常の視覚では知ることができない情報や仮想的な物体などの付加情報を表示させることができる「拡張現実感(以下、「AR」) 技術」において、2次元バーコード等のマーカーを必要とせず(マーカーレス方式)、物体自体を高速認識し、カメラの動きに付加情報を高速追従させ、現実の3D空間上に広がりをもって表示できる、統合型AR技術“SmartAR(スマートAR)”を開発しました。

AR技術は,実画像に仮想物体に合わせ込むため,内部では,3Dの位置検出を行っている.通常の画像認識では,認識速度が遅かったり,遅れ時間が長かったりするものも多いが,ARでは,リアルタイムに合わせ込みを行わなければならないため,遅れ時間が短く,フレームレートも30fpsで動作するものが多い.したがって,その部分だけ利用すれば,フィードバック制御のための位置検出センサとして利用できるのだ.我々も,ARToolkitを使って,ラジコンヘリコプタの姿勢制御をずいぶん昔から行ってきた.今後も,この技術に注目していきたい.

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