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前の記事で,DPT-S1の同期は,ファイルを失う可能性があるため,使用していないと書いた。一方,ファイルの送信は利用している。

送信方法は至って簡単であり,送信したい文書を開いた状態で,ホームボタンの右側のボタン(メニュー)を押すと,以下のように,「送信」ボタンが表れる。

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送信ボタンを押すと,以下のように,送信先選択の画面が表れる。

ScreenClip

この画面には,送信先フォルダー(私の場合は,sony_send)の中にあるフォルダ一覧が表れる。送信したいフォルダを選んで「OK」を押せば終わりである。

私は,上記のようにmemoとevernoteの二つのフォルダを用意しておき,evernoteフォルダに送信した場合には,cloudHQというサービスを使って,evernoteへ自動転送するようにしている。

https://www.cloudhq.net/home_google_apps

cloudHQについては,また,別の機会に説明したい。

DPT-S1は,WebDAVを使ったファイルのアップロードと同期ができる。dropboxと同じようなファイルサービスとしてBoxが知られ,WebDAVによるアクセスも可能なため,Boxのアカウントを取得して,利用している。

https://www.box.com/ja_JP/front/

DPT-S1側の設定は以下の通り。

ScreenClip

Boxのトップディレクトリに,sony_syncとsony_sendを作っておく。アップロードようのフォルダsony_sendについては,その下に,さらにフォルダを作っておかないと,送信の際にエラーとなる。

取り扱い説明書には,同期の「ヒント」として

  • [サーバー設定]や[ファイルの保存先]を変更すると,変更前の同期ドキュメントは本機から削除されます。変更をする前に,本機のドキュメントをネットワークドライブと同期しておいてください。

とある。これは,「ヒント」ではなく「注意」だろう。私は,このせいでドキュメントを失ってしまった。ドキュメントを削除する前に,少なくとも警告メッセージは必要であろう。

それ以降,大切な文書(とくに,手書きノート)を失いたくないので,同期は使わないようにしている。

日頃,Thunderbirdを使っているが,メールの本文を表示すると,既読になる設定がデフォルトになっている。しかし,うっかり既読にしてしまうと,返信を忘れたりといったことが生じていた。そこで,最近は勝手に既読にならない設定にして使用している。

具体的には,[ツール]→[オプション]を開き,「表示」の「詳細」タブにある「メッセージを自動的に既読にする」のチェックを外す。

既読にするには,”r”を押せば良い。スレッドがまとめて既読になる。

しかし,これだけだと,他のPCからIMAPでアクセスした際に,「受信トレイ」以外にフォルダをチェックしてくれない。そこで,詳細タブの一般から設定エディタを開き,次の設定変更を行っておくと良い。

  • 「mail.server.default.check_all_folders_for_new」を「true」に設定する。

この設定により,別のPCのThunderbirdでメールを読むときに,受信トレイ以外のフォルダについても未読件数を調べて表示してくれるようになる。

なお,設定エディタによる設定変更は自己責任でお願いしたい。

2年ほど前からSONYのデジタルペーパDPT-S1を愛用している。E Ink®社の電子ペーパ「E Ink Mobius」を採用し,紙のような感覚で,文書を読んだり,コメントを書き込んだりできる。

主に,論文などの研究資料を読むことと,手書きのノートとして使用している。書き心地については,以前,文字がかすれるなど,気になる点があったが,専用スタイラスを交換してもらってからは,そのような問題がなくなり,おおむね満足している。

スタイラスのペン先は,標準のフェルト替え芯(DPTA-PTF1)を使っている。試しに,ハードフェルト替え芯(DPTA-PTH1)を使った事があるが,消耗が激しいのでやめてしまった。画面には,フリクションシート(DPTA-OSF1)を貼っている。

欠点を挙げると,電子ペーパの表示速度が今ひとつ遅いこと,ネットワーク機能が貧弱なこと,そして,価格が高いことだろう。ネットワークについては,Webdav以外に対応が増えると有り難い。特に,dropboxやevernoteとの連携が望まれる。

ハードウエアについては,Wi-Fi以外に,Bluetoothによる接続があると,消費電力が抑えられて良いのでは無いだろうか。このあたりは,次期モデルに期待したい。

Mathjax-LaTeX

| Lifehack |

久しぶりのブログ更新。

LaTeXコマンドで数式が入力できるプラグインMathjax-LaTeXを入れてみた。詳細は以下が参考になる。
http://webshufu.com/mathjax-latex/

まず,記事の冒頭に

[mathjax]

を入れる。なお,上記のカッコは全角にしているが,実際は半角カッコとする。

そして,インライン数式の場合は

特性方程式\(s^2+s+s=0\)の根を調べる。

とすれば「特性方程式\(s^2+s+s=0\)の根を調べる。」のようになる。

ディスプレー数式の場合は

$F(s)=\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt$

とすれば
$$F(s)=\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt$$
のようになる。

あまりに簡単すぎて驚いた。

住宅ローンは固定金利か変動金利か悩むところだ。総返済額が数百万の単位で変わってくるからだ。アベノミクスによって景気の回復基調がみられることから,変動金利の人は固定金利に借り換えてはといった内容の記事が目立つ。また,新たにローンを組む場合も,固定金利が安心でおすすめとの記事が多い。

しかし,本当にそうなのだろうか。どちらが最適かについては,借りる額や期間,収入に対する返済額,そして,貯蓄額などによって異なるはずだ。しかし,変動金利は固定金利に比べてリスクが高いので,変動金利はそれを承知の上で選択すべき,との論調がほとんどである。

実は,私自身一年ほど前に全期間固定金利から変動金利へ借り換えた。基本的に慎重派なので,固定金利が当たり前だと思っていたが,いろいろと情報収集するうちに,変動に比べて返済額がだいぶ高くなる固定金利を選択しいるのがばかばかしくなった。そして,自分自身で実験してみようと思うようになったのである。アベノミクスで日本の景気は回復基調にあるが,それでも,今のところ不安や後悔はない。実験結果はローンが終わるまでお預けだが,なぜ,変動金利にしようと考えたか,忘れないうちに,少し書いてみたい。

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あまりに早い死でした。言葉もありません。ご冥福をお祈り申し上げます。

MS-Wordで論文作成

| Lifehack, 研究 |

論文作成といったらLaTeXがメインだが,何らかの事情でMS-Wordを使わなければならない場面がたまにある。そのたびごとに,思い通りに論文が作成できず,困っていた。書店に行くと,初心者向けの解説書はたくさんあるが,数ページ程度のドキュメントならば問題ないので,参考になるものはあまり無い。そんな中,下記の本を見つけた。

西上原裕明 著
Wordで作る長文ドキュメント
~論文・仕様書・マニュアル作成をもっと効率的に
技術評論社

長文作成で欠かせない,スタイルの設定・カスタマイズ,目次作成や相互参照などが詳しく解説されている。また,MS-Wordのバージョンの違いによる動作の違いや癖など,ノウハウ的な解説もある。数式に関する解説が無いのが残念だが,本書で,多くの疑問が解決した。著者によれば,段落スタイルを使いこなすのがポイントとのこと。私のように,普段はLaTeX使いだが,章・節・項を持ち,相互参照も必要となるそれなりの長文をWordで作らざるを得ない場面がたまにやってくる方におすすめしたい。

便利さとセキュリティーの間には常にトレードオフが避けられない。クラウドは確かに便利だけれども,大切なデータを雲の彼方に預けるのだから,少なからず危険が伴う。クラウドは情報の銀行にたとえられることがあるが,銀行では1000万円までの政府補償があるのに対し,クラウドでは情報が流失しても何の補償も無い。自分自身の問題で済めばまだ良いが,そこに会社の機密データや他人の個人情報などが含まれていた場合,社会的な信用を大きく損なう可能性がある。

クラウドのセキュリティーについて,考えさせられる出来事が最近起きた。ファイル同期サービスで有名なDropboxにおいて,システム改変のバグによって4時間の間,パスワードがでたらめでもログインできる状態になっていたのだ。もちろん,ユーザIDを知らなければログインできないので,即流出というわけではないが,かなり危険な状態にあったことは確かである。Dropboxにとって相当致命的な出来事であろう。

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クラウドって

| Lifehack, 日常 |

最近「クラウド」というキーワードを良く目にするようになった。正式には,クラウドコンピューティングといい,ユーザがコンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとして利用する形態を指す。

一見,新しい概念のようだが,このような利用形態は昔からあった。計算機センターの大型計算機や研究室のUNIXマシンに,電話回線やインターネット経由でリモートログインして使用していたが,これも,一種のクラウドと言えよう。ただし,昔と今で決定的に違うのは,今はサーバの存在をほとんど意識せずに利用できる点だ。まさに,サーバは雲の向こうにあって見えない。

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