» 2013 » 4月のブログ記事

平田研究室では,飛行体制御の研究を行っている。以前,飛行機をヘリコプタのようにホバリングさせる研究を紹介した。

今年の3月に卒業した学生は,手のひらサイズの小型ラジコンヘリコプタの制御に挑戦してくれた。機体が小さくなると,それに合わせたモデリングが必要となる。そこが,研究のポイントとなった。その結果,かなり強い外乱に対しても安定して飛行を続けることができるようになった。

以下のホバリングの動画をご覧いただきたい。途中で,機体を手で投げているが,またもとのホバリング状態へ速やかに戻っている。

機体の調整を丁寧に行うと,制御がほとんど効いてない状況でもホバリングが行える。しかし,そのようなケースでは,外乱を加えると機体がどこかへいってしまう。強い外乱にどこまで耐えられるか,が制御がうまくいっているかどうかの判断材料となる。フィードバック制御器がきちんと設計されていれば,次の動画にあるように,軌道追従制御も簡単にできる。

なお,このような飛行が実現できたのも,修論として本研究を遂行してくれた大学院生(鈴木君)のがんばりによるところが大きい。

 

 

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