マイコプラズマ肺炎に罹患したことを機会に,調べたことを忘備録としてまとめておく。

マイコプラズマは,ここ数年で,定番と言われたクラリスなどのマクロライド系の抗生物質が効かない耐性株が急激に増えているとのこと。現状90%が耐性株という話もある。それでも,現状治療のガイドラインではマクロライド系が第一選択薬になっているので,最初はクラリスが投与される場合が多い。そして,クラリスを投与して48時間経過しても改善が見られない場合,ジェニナックなどのニューキロノン系かミノマイシンなどのテトラサイクリン系の抗生物質に切り替えることになる。なお,原理的に,テトラサイクリン系は耐性にはならないらしい。

しかし,子供への投薬は選択肢が限られてくる。ニューキロノン系は基本的に子供には使えず,ミノマイシンを乳幼児に使うと歯が黄色くなるという問題があるからとのこと。我が家がお世話になっている小児科専門医は,8才以上ならばミノマイシン,それ以下ならばごく最近出たオゼックス小児用を使うとのこと。

私の場合,最初,クラリスが処方され,予想通り効かなかった。そのことを伝えると,別の抗生物質に変えてくれたのだが,同じマクロライド系のジスロマックだったので,これはダメだと思って,病院を変更。変更後の先生も,確かにこれじゃ意味のない変更ですね,とのことで,ニューキロノン系のジェニナックに変更してくれた。これによって,薬の効果が実感できた。

今回の件を通して,薬のありがたみと創薬の重要性を身をもって感じた次第である。

ところで,一番難しいのは,マイコプラズマ肺炎であると診断することのようだ。一気に熱が上がる病気はインフルエンザをはじめ,ほかにもたくさんある。したがって,その中から,マイコプラズマ肺炎に絞り込むのは用意ではない。私と息子二人の症状の特徴をまとめると次のようであった。

  • 最初1~2日微熱が出てそのあと39度以上の高熱になる。
  • 高熱になったころ,あるいは下がり始めたころから咳が出始める。
  • 基本的に,のどの痛みや鼻水は無い。強い頭痛が出る場合がある。熱の割には元気。
  • 37度代に下がったと思えば,また38度以上になる,といったことを繰り返して,なかなか熱が下がらない。

これらが,マイコプラズマ肺炎の一般的症状であるかどうか,素人の私にはまったくわからないが,何らかの参考になればと思い,ここに記した。

参考資料
http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-120314.pdf

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