クラウドって

| Lifehack, 日常 |

最近「クラウド」というキーワードを良く目にするようになった。正式には,クラウドコンピューティングといい,ユーザがコンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとして利用する形態を指す。

一見,新しい概念のようだが,このような利用形態は昔からあった。計算機センターの大型計算機や研究室のUNIXマシンに,電話回線やインターネット経由でリモートログインして使用していたが,これも,一種のクラウドと言えよう。ただし,昔と今で決定的に違うのは,今はサーバの存在をほとんど意識せずに利用できる点だ。まさに,サーバは雲の向こうにあって見えない。

現在,クラウドという言葉はかなり広い意味で使われている。進化のスピードが速いので,厳密に定義するとその瞬間から過去の技術になってしまう恐れもあろう。私自身が考えるクラウドの必須項目は以下の3点だ。

  • プラットフォームを選ばない。
  • ローカルとリモートの区別を意識しない
  • オンラインとオフラインの区別を意識しない

そして,これらをつなぐキーワードは”Sync”,つまり,同期だ。

iPhoneになぜ魅力を感じたか。それは,スケジュールがクラウドで同期ができたからだ。iPhoneにスケジュールを入力すると,即座に,PCのスケジュールも更新される。また,その逆も然り。

以前はSHARPのザウルスのユーザだった。PCとスケジュールを同期するためには,いちいちケーブルをつながなければならなかったので,それを忘れると,会議中や出張先で最新のスケジュールが確認できない,となってしまう。スケジュールはすべてザウルスに入力する,という運用も考えられたが,ザウルスへの入力作業は効率的でない。ほとんどのお知らせは電子メールでくるので,コピペでPC上のスケジューラに入力したいのだ。これが,iPhone + MobileMe(Appleのクラウドサービス。今年秋には iCloudに引き継がれる)で解決されたのだ。そのときの感動は今でも覚えている。

ちなみに,私は手帳を持たない。学生時代に手帳を持つことをやめた。それ以来,何の不自由もなく今日まで過ごしている。

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